13/10/2010 | 16:30:00

ハノイの青いもち米のおこわ ソイ・コム

毎年、秋がやってくると、ハノイの町では青いもち米の入った籠を両端にぶら下げた天秤棒を担いでいるお婆さんやおばさんの姿を見かける。

蓮の葉で包まれているこの青いもち米を手でこすると、若い稲の田畑の香りが感じられので青いもち米が好きだという。ベトナム人は青いもち米をそのまま食べることもあれば、砂糖と炒め、コム・サオというお菓子を作るなど食材として使うこともある。

コムというは未熟の青いもち米から作られた。最も美味しいコムはベトナム北部平野地帯と丘陵地帯で昔から植えられた貴重なネップ・カイ・ホア・バンという稲から作られたものである。秋冬作と春夏作の稲からでもコムを作れるが、秋冬作の稲を使えれば、より美味しいと言われている。ハノイではボン村、ルー村、メーチー村のコムは有名である。

青い稲穂を脱穀、乾燥させて釜で炒り、杵で突いて籾殻を取り、青くて丸い粒だけを選び取るのはコムである。これらのコムを蓮の葉に包み、蒸しておこわにするので、蒸してからも青いもち米の特別な香りが残っている。青いもち米のおこわであるソイ・コムはしなやかで、もち米が膨らんでまるく、透明である。ソイ・コムに小さくつぶされた緑豆が乗せられる。その上に線状のココナッツの果肉を振りかける。今、ソイ・コムはハノイ特産品の一つとなっている。一度ハノイのソイ・コムを味わえば、その独自の味を忘れることができない。

ソイ・コムにはココナッツのおこわのもちもち感がある他、緑豆の餅の甘みもある。しかし、最も忘れがたいのはハノイのコムの特別な香りである。

1.材料

ボン村の青いもち米:300グラム
緑豆:150グラム
乾燥蓮の実:50グラム
ココナッツの果肉:50グラム
砂糖:サジ2杯
鶏の油:サジ2杯

2.作り方

*炊き上がった緑豆を木べらでつぶし、ほぐす。

*蓮の実を柔らかくなるまで茹でる。粉になるまで搗く時もある。

*ココナッツの果肉は千切りにし、油と砂糖をよく炒め、冷まして置く。

*青いもち米を蒸し器に入れて、もち米が膨らんで柔らかくなるまで蒸してから、お盆に載せ、砂糖を入れてよく混ぜる。甘みはほどほどに。しばらく置いてから、また蒸し、そして冷まして置く。最後に、蓮の実、緑豆、線状のココナッツを入れてよく混ぜる。ソイ・コムの香りと柔らかさを保つために蓮の葉に包む。

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