22/12/2011 | 16:37:31

ハン・ティエック通り

ハン・ティエック通りで販売される家具や道具。写真:ヴー・ヒエウ(Vu Hieu)

ハン・ティエック通りはハノイ36通りにある古くからの工芸通りである。この通りのほとんどの家は古く、小さくて、マッチ箱を重ねた形のように見える。昔、ハン・ティエック通りはト・スオン県、ティエン・トゥック郡イエン・ノイ村にあり、現在は首都ハノイのホアン・キエム区ハンガイ地区にある。

ハン・ティエック通りは長さが136m、トゥオック・バック通りとハン・ノン通りにつながり、錫(ベトナム語:ティエック)で落花生油のランプ、キャンドルスタンド、香炉、ポットなどを作る。そのため、フランス人はその通りを「Rue des Ferblanties」(錫で物を作る通り)と名づけたが、人々は今も古い名前のハン・ティエック通りと呼んでいる。

時間が経ってもハン・ティエック通りはあまり大きな変化はなく、毎日、錫の板を叩く音が聞こえる。中秋のテトにはハン・ティエック通りは賑やかになり、錫で車、電車、船、飛行機、色々な提灯など子供向けのおもちゃを作る。

ハン・ティエック通りで祖先の職業を受け継いでいるグエン・フー・ディンさんの家族を訪問した。現在まで、ディンさんの息子は金の熟練工である。ディンさんはこの職業の給料が低いため、人々は製品を販売するだけで、注文があると田舎の錫細工職人が請け負うと述べた。

プラスチックで道具の製作が発展し始めた時、ディンさんやハン・ティエック通りの人々は錫で道具を作る仕事がなくなるのではないかと心 配した。しかし、現在も& 波形鉄板で作る製品の需要があり、それらの製品は全国の各地方に運ばれ、錫細工職人が引き続き仕事を続けることができ る。

アメリカのレディ・バートン(Lady Borton)がbハン・ティエック通りについて書いた本『ハノイの旧市街』に「朝早くから夜遅くまでハンマーで金属を叩く音が聞こえる。ベトナムの錫細工職人は伝統的な職業を現在まで保存してきた。」と描写している。

現在、家具、道具の需要が手工芸業の保存、発展に貢献している。祖先から伝わる伝統的な職業を受け継ぐ人は少なくなってきたが、ハノイ の手工芸通りは今も存在している。この職人たちこそ、ハノイの伝統的な文化の保存に貢献し、1000年の歴史を持つタンロンの特徴を継承する。


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