13/07/2010 | 11:22:00

ハンルオックの花市場

ハンルオックの花市場において、テトの花、桃の花、キンカンを買い求めるハノイの人々。写真:ホアン・バック(Hoang Bach)、ゴーズー(Ngo Du)

旧暦12月23日から大晦日までの7日間、ハノイのハンルオックで花市場が開かれる。これは伝統的な花の市場であり、テト、新春にあたり、ハノイの人々にとって欠かせない文化的なイベントでもある。

ハンルオックの花市場は、今から500年前から始まったといわれており、テト前、ハノイ市郊外の人々は木をトーリック川から運搬し、販売する。当時の芝地は現在のドンスアン市場であり、花市場は近くの北方の川の一部に移行した。

1893年、その川の一部は埋め立てられたが、トーリック川通りという名は残った。

そして、この地がくしけずる(梳る)職業の地域であったため、やがてハンルオック(くしげするは、ベトナム語でルオックである)通りという名前となり、伝統を保持したのである。

昔の花の種類は現在のように多くはなかったが、当時のテトの際して、ハノイの人々のニーズには必要にして十分であった。最も多いものは桃の花、キンカン、スミレ、ダリア、菊、グラジオラス、ケイトウ、ガーベラなどである。

現在、売られる花は様々であり、数多くの色と種類がある。テウーリエン、クアンバー、ニャットタン、フーテゥオン、そして、ハイフォン市、ナムディン省、ホーチミン市、ダラットからの花々がハノイへ運送される。

この数年間、花は「国境を越えて」、外国に滞在しているベトナムの人々にも届けられるようになった。国内において栽培される花の他、輸入される花も桃の花、キンカンとともに「交流」している。

花の市場はハノイに住む顔見知りとしばしば出会う場所とある。そのため 、花の市場はより賑わい、花を買う人も何も買わない人も花の市場を訪問するのである。

ここに集う人々は花を愛し、春の日の何ともいえない美しさを観賞したいと思う人々。テトを間近に控え、たとえ多忙であってもハンルオックの花市場を訪ねて、散歩しながら美しい花々を観賞する。それは、新春を迎えたハノイの人々の上品な“趣味”であるともいえよう。

チャン・チー・コン (Tran Tri Cong)

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