13/07/2010 | 12:34:00

古寺Hoe Nhaiと不思議な像

Hoe Nhai寺における懺悔式典 。写真:ホアン・ザップ(Hoang Giap)

タンロン(昇龍、現在のハノイ)の大きな古い寺のひとつHong Phuc寺は、Hoe Nhai寺とも呼ばれ、李朝(1010-1225) の時代に建設され、現在ハノイのHoa Nhai通りにある。

Hoe Nhai寺は3000 m2 の敷地に、「内工外国」(寺の中は「工」の字、外は「国」の字のように配置されていること)建築で建設され、ビンロウ樹や大樹のエゴノキなど緑に覆われた境内がある。

それぞれ5部屋ある2つの仏殿、3部屋の法堂と7部屋ある祖師礼拝堂から構成され、「工」の字のように配置されている。

庭には3重の塔があり、そのそばに2つの大きな石碑(寺中に28の石碑がある)が建てられている。年代が古い碑は政和24年(1703)、黎熙宗朝(1676-1705)に作られ、胡宗目博士によって記載内容が編集された。そこには寺がDong Bo Dau(現在のBa Dinh区)のHoe Nhai町に建てられていたことが明記されている。現在、この寺には、黎神宗朝時代(1619-1662)、龍徳第3代年号(1734)に鋳造された大きな銅の飾り物(高さ1m、 広さ1.5m) や嗣德時代(1848-1883)の銅鼓などの古物がまだ保存されている。

Hoe Nhai寺は、ベトナム北部の大きな仏教宗派の一つである曹洞宗祖師の地として知られている。

Hoe Nhai寺にある仏像は、貴重な木、クレーや銅などで作られ多種多様である。どの仏像も温厚な面立ちでそれぞれ芸術的な価値を持っている。九龍釈迦像や阿彌陀仏像、觀世音仏像などの祖師仏像はそれぞれ生き生きした顔つきと特徴がある。特に、20世紀にベトナム仏教の名を輝かせた釈徳閏祖師像も見かけられる。

李朝(1010-1225) の時代に建設されたこの寺で最も特別なのは、仏様がうつ伏せた王様の背中に座っている像だろう。これは帝釈王が、釈迦仏が座って説法するベッドになることを願った古典に基づいて作られたものである。この不思議な像に関する話はこう伝わっている。黎熙宗朝(1676-1705)の時代は仏教に対して厳しい政策をとっていた。

それでHoe Nhai寺の第2祖師であるチャン・ズン和尚は手紙を書いて箱に入れ、王に差し上げながら「箱の中に真珠がある。」と言った。王が箱を開くと、真珠ではなく、「黎朝(1428-1527)は仏様の保護のお陰で長年に亘り君臨している。」と書かれた手紙が入っていた。その後、黎熙宗王は懺悔の詔書を下し、仏教に対する態度を変えるようになった。これを契機に、仏様が王様の背中に座っている像がHoe Nhai寺に置かれるようになったとのことだ。

古寺Hoe Nhaiは宗教・芸術的な価値があり、全国各地から多くの観光客が訪問・参拝している。

ヴィン・フン(Vinh Hung)

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